pben’s blog

独り社長の酒場トーク

オシムを偲ぶ

GWは欧州サッカー三昧です。

昨日早朝のCL準決勝レアルマドリード vs マンチェスターシティでのレアルに震え、今朝はEL鎌田のフランクフルト決勝進出に萌えて、と。毎年5月は欧州サッカーが一番興隆のシーズンです。

そのGW入る頃、イビチャ・オシムの他界のニュースが届いたんですよね。今でも時々惜しむのが、彼が日本代表サッカー監督を継続できていたら、って(任期途中に脳梗塞で倒れ道半ばで退任)。彼の凄さ、偉大さって、今でこそ回顧録で語られますけれど、多分我々日本人が感じるより欧州や旧ユーゴ地域では凄いんです。ウチのセルビア出身取締役もそうだし、彼の母国の友人も言ったてのが「オシムに任せておけば日本は何も心配要らない。素晴らしい結果を導くだろう」。キャラ的には、俺は良くわかるのだが、これって彼らの地域の特徴なんですかね、とにかくよく喋る 笑。しかも、質疑応答に真っ直ぐ回答することはほぼ皆無で、だいたい3-4方向から異なった言い回し、角度で物事を見て語り、質問には質問で答えたり、質問自体を否定してきたりと、まあ面倒臭い人たちです 苦笑。でも、だからこそ、彼の頃の日本代表の監督の記者会見って、どこかの現在の時の監督と違って、面白かったんですよね。

勿論、やっているサッカーも素晴らしい、最先端で。亡くなった後、当時代表だった選手たちがこれほど感想、惜別、彼を讃えるコメントを発表するのって珍しいです。中には、「代表の合宿・練習に行くのが楽しみで仕方なかった」とも。現在のグアルディオラマンチェスターシティやクロップのリバプールがやってるサッカーと遜色もなく、今でもよく覚えているのが、就任して割とすぐの壮行試合、キリンチャレンジカップかな、ガーナ戦で。戦術が3-4-3のスリーバック&スリートップで、ガーナーの両サイドバックを両ウィングで前線からハイプレスで押し込んで勝った試合。これって、後にグアルディオラバルセロナでタイトル総ナメしたサッカーと同じなんだよね。その後のアジア大会とか優勝はできなかったんだけど、ほぼどの試合もどの相手でも果敢に攻撃的にチャレンジし、負けても試合内容では圧倒していて、代表選手たちがとにかく躍動していたというか、観ていてもすごくワクワクしました。

”ゲームに負けることはある。ただ負けるにしても自分たちのプレーをやりきって負けるのと、そうでないのでは大きな違いだ”
”リスクを負わないチャレンジはない。そういう日本人に欠けている哲学の部分を埋めたいと考えていた”
”日本人は批判されることをネガティブに捉える傾向がある。日本人は、本音をグサリと言われることが好きではないように思えた”

来る11月のカタールW杯。予選グループには、ほぼバイエルンのドイツ、マンチェスターシティxバルセロナxレアルのスペインが同組で、冷静に考えて今回は予選敗退が確定していると思います。けれど、だからこそ、記憶に残るというか、「日本代表すごくね?」って観戦者たちにインパクトを与えるサッカーをして、美しく散って欲しいものです。


Kubo-san・・・・、CLのあのレアル観てると、復帰はさすがに厳しいわこりゃ 汗