pben’s blog

独り社長の酒場トーク

「紅麴問題」に思うこと

臭い物に蓋をする、きな臭いです。


健康食品・サプリメント・機能性表示食品等の業界市場にビジネスで関わっている立場として思うところを真面目に書こうと思います。

ちなみに、機能性表示食品とは消費者庁が管轄でこれは最終製品そのもの今回だと「コレステヘルプ」製品そのもの、今回の「紅麹問題」で下記のこの度の下記の発表と青カビやプベルル酸の分析や発表をしているのは厚生労働省です。
medical.nikkeibp.co.jp

一般巷では”これにて解決”、”原因はプベルル酸”で、国としては終着というか蓋して終わり、みたいになっちゃったけど、きな臭いというか全くそういうことではないと確信をもって思います。ぶっちゃけここでは書けないこともあるけど、主原料の紅麹由来成分を定量・規格化した機能性原料の(”モナコリンK”と呼ばれるモノ)の製造方法とかこの主原料のロット管理と内訳とかね(ヒソヒソ・・・)、単純にプベルル酸が検出されたから被害が出た、ではないはずなのだ。

<紅麹に含まれるモナコリンK>
モナコリンK=ロバスチンです。これ原薬です。日本では未承認です。処方量は医薬品の3分の1それ以下だと思われるけど、サプリでもモナコリンKを過剰摂取することへの危険性はとうの前から定められてる。この点を発表すると、食品としてはモナコリンKだけどコレ海外で原薬じゃん、消費者庁はなぜ機能性表示食品としてリスク管理してないの?厚生労働省はなぜ原薬にしてないの?って追及されるのを回避して蓋したんだろ。
hfnet.nibiohn.go.jp

<プベルル酸>
結構クリニックや病院のお医者さんでブログやってる方々だったり、コロナワクチンを問題視して発信している個々のドクターっているんすよね。
下記の記事がとてもわかりやすくて参考になりますが、プベルル酸は紅麹自体に含めれていないし、製造工程では産出されないし万が一他の要因でも分離検出するのは相当難儀です。紅麹そのものや食品用色素に使われてることへの過剰偏見は止めましょう、これが意外と業界では深刻なんだよな。
soujinkai.or.jp

小林製薬の対応のずさんさ>
隠ぺいしたかったんだと思う。この会社の売上高って1700億円弱で、今回の問題製品の事業ヘルスケアが全体の3分の1くらい?かな。紅麹製品がそのうち0.4%程度なので、企業全体へのイメージ損失を考慮しないと、コレステヘルプでの損害はほぼないわけだ。オイラ実は10年ほど前、この会社の社員向け・取引先も招かれた勉強会に招聘され講師というかプレゼンしたことあるんですよ 苦笑 確か「産地管理とポイント」とかだったかな。当時の印象だとかなり事細かく、そこまで?って情報要求と原料産地管理とかやる会社だなって印象が強かった。「そこまでわからないし、自分で情報は取にいく努力をすべきだ!」ってすげー生意気な発言して、参加してた取引先さんから「すごいね、よく言った」って言われたな 苦笑
これまた詳しく言えないけれど(ヒソヒソ・・・)臭いものに蓋をする為の一環で、消費者庁とも厚生労働省ともグルだった、健康被害も事前に把握してたけど、水面下で”談合したな”ってオイラは思っているぞ。


予防医学として、体調維持として、サプリメントは有用だと信じています。ブロッコリー食べれない人がブロッコリー由来のスルフォラファンって健康成分接種できないし、スポーツ選手がプロテインを多く接種しなくちゃならなくても大豆・牛乳吐くほど摂れないわな。
米国は勿論EUもフランスとかドイツなんかはFDA=日本でいう厚生労働省が食品およびサプリに含まれる機能性成分の検証委員会が設置されていて、どれくらい摂取するとどのようなリスクがどれくらいあるのかなどのデータベースで管理・情報発信をしていて、商品化をする各販社たちもそれを参考にしている。なぜ霞が関がこれできないんだろか、、、。縦割り行政ここに極まれり、なんだろうけどさ。


どうして日本ってこうなんだろう・・・。