pben’s blog

独り社長の酒場トーク

値上げブームとチャイナ

師走の値上げ盛り上がっていますよね。

 

僕はamazonブラックフライデーセールスで爆買いしちゃいましたが(fire TV stick 4Kが3980円!とか電動ハンドモップクリーナー3000円!とか安すぎるだろ)

 

しかし我々一般消費者目線的体感ですと、先月からガソリンが爆上げしこれは直撃感ありましたが(山形県でガソリン入れたら180円だったぞ)、他にそこまで他に何か実感ある感じでもありませんでしたが、師走に入ってマヨネーズ、マーガリン、パン、冷凍食品、醤油、ポテトチップスとかもか、身近な食品類の値上げも報道でアナウンスされだしました。自分の本業フィールド的には、例えば、クエン酸がこれ2倍か(150円-180円/kgが350円-380円/kgですか)、それと中国からの輸入品はもう半年以上前から値上がりしていたがまだゴリゴリ交渉で何とかなる部分もありましたが、旧正月以降は強制的に10%以上全値上げだそうです。実際、遅れて最近某日本メーカーさんも値上げにご来社されました→その晩にたっぷり俺の金で飲んでらっしゃいましたけどね 笑。いいーんデス!楽しければ 笑

 

コロナ禍明けの経済再開による先物買いで原油が云々、工場燃料もそれに伴いまた人材確保と人件費の高騰が、それが日本にも影響し云々、エコノミスト的解説はBS TBSにお任せすればそれは多分ほぼ正しいんだと思いますが、自分が本業で体感していること、現実、海外の連中と話している限り、もっと闇は深そうです。

 

例えば、これは極例過ぎるけれど、北欧の果実なんてこれアイツらマフィアと紙一重ですから。果実収穫にタイ人を中心に外国人出稼ぎ労働者を使うんですがこれがコロナで停滞し更に天候がとかアナウンスされましたが、連中はずっと前から何年分も冷凍倉庫に在庫して、市況をみて「今がチャンス!」なんて値段上げ下げしてるんです。で、それで出来た加工品はほぼ中国で製造されるのですが、確かに燃料費・大陸の人件費高騰も勿論ありますが、彼らも市況みて価格上げ狙っています。少し話はずれるけれど、もう3年位前から、中国は工場乱立を政府が環境問題という札で一斉に粛清に図っていて、当然以前と比べて継続できる製造メーカー数が絞られるので、需要は不変でも供給がタイトになるんですよね。そこにきて、そもそも日本に売るより欧州のほうが高くても買ってもらえるし、もっというと中国国内企業に売った方が一番高く売れたりしたり。

 

一部今でも化学品を中心とする日本メーカーは中国にも世界にも負けないくらい技術も生産キャパも優れていますが、こと原材料に関しては、また加工についても中国や海外に依存しすぎちゃいました。アミノ酸類なんて技術ごと向こうにもっていちゃいましたし、他の製品も加工だけじゃなくて原材料自体が日本に無いから、現地調達させてしまっているわけで。

また、日本って値上げ遅いじゃないですか。しかもスーパー安くないですか。収入が爆上げならないから困ったチャンなんですが、そもそも安すぎるんですよモノが。業務スパーは個人的にはオキニですけど。ビジネス街のランチとか500円って。。。競争も激しすぎた。

 

チャイナの話に戻りますが、数年前の中国都市部での大卒の一般企業初任給がRMB7000(13万円)だったんですが、昨日蘇州の知人と話していたら、今倍のRMB15000(26万円)が最低ラインだそうで、彼の会社10名未満ですが3年目社員への月報酬がUSD3000(34万円)とか聞いています。驚きました。5年前の俺のオキニの上海姫ちゃんは確か当時月給が固定RMB5000(9万円)+歩合(ここが不明瞭すぎた 笑)で家賃がシェアで独りRMB2000とか言っていて、毎月実際5万円くらいですから、だからおカネちょうだいって言われました 笑 嘘つけ、と。一体彼女は今いくら稼いでいるのでしょうか。中国のお姉さんより銀座のお姉さんを囲う方がリーズナブルかつ安全安心かもしれませんね。昨日も話している口調からするとさらっとしていて、我々日本人よりその上げ感とスピード感が当たり前なんですよね。そりゃ、クエン酸もだったら日本に出しませんよ、一斉10%値上げ、言うわ 笑。だって、中国に売る方がメリット大きいですよね。チャイナは今や安価な加工地じゃないです。むしろ、高価であっても技術的に頼る相手かもしれないと話は脱線しますが最近感じることもあり。一例でとある開発品が日本メーカーでは失敗したけど、中国メーカーに振ったらあっさり解決しちゃったりみたいなこともありました。実際少なくとも俺が付き合っている20代-30代のビジネスマン連中は英語がペラペラとかは当たり前として、頭の回転も理解もそしてジャッジも早く、超絶優秀ですよ。なんだったら、日本の大手企業さんの担当連中と商談するより俺は楽だったり、心地良かったりする。単純に学ぶことも多く勉強になったりするわけです。

 

僕らって、日本の事ですが、値上げ=なんか申し訳ない、悪いことお願いする感覚じゃないですか。実際仕方が無くて最終的に川下・スーパーで手に取る商品てそこまで上げられない、企業が努力して削りに削って(人件費なんだよなあ大体)せいぜいパックの内容量を減らしてという苦渋の策しかおよそできないです。これは話すと難しいです、地域的な問題もあるし、「苦しいときは皆で苦労、皆で努力」って素晴らしい文化なわけでもあって。あの震災の頃だって、数日後に俺どうしても外せない出張でマレーシア行ったんですよね。その時訪問した現地購買の今でも顔を忘れないんですが、上沼恵美子激似のおばさんから「マレーシアだったら、あんなに助け合わない。強盗&殺人だらけになるわ」と言われました。

実際、先日もそれこそ山形県村八分の香りが今もなお否応にも残る新庄のお客さんところに、自分の中国からの輸入製品値上げ行ってきましたが(勿論、with 水攻め&肉弾戦で。酔いました 笑)、お客さん言ってましたもん「オレさとこのこの製品は、10年値上げせんと頑張っている」と。「いや、わかりますけど、駄目ですよ!会長そりじゃ!」と。一方でお隣にいた部長さんはその晩「今年の灯油代がマジやばい。でもウチの会長は灯油代給与から減らしてきた 涙」そうです。今年の新庄の寒さがとても心配です。

 

結論:自分で自分の収入は確保するしかない

 

以上、ただ単に大きな組織に馴染めず安定したサラリーマンになれなかっただけの男の遠吠えです。マジで社員旅行とか大会議とか部署打ち上げとか今でも参加したい、憧れてたりしています。