pben’s blog

独り社長の酒場トーク

NHKスペシャル "中流危機を超えて"の衝撃

軽い衝撃と、暫く冷静になってからは軽い焦燥感でしょうか。


先日の日曜日たまたまタイトルの番組を観たのですが。
www.nhk.jp

放送内で一番衝撃を受けたテロップと逸話がコチラ

オチを先に言いますと、打開策が”副業”やら”個人投資”やらちょっとハテナマーク?(オイオイ)で、それはヤバい&浅いんだけれど、実のところバブル期まで~就職氷河期前に就職・結婚・住宅ローンを組んだ一般中流家庭の給与が20年以上経っても変わらない人が多く、下手すると給与が減っていたりとか。実際番組内では、夫婦+子供3人、マンションローン組んでっていう極めてノーマルな家庭が、給与が上がらず(むしろ下がって)マンションを涙ながらに手放し、上の子に限っては途中の大学進学時に資金が不足し学資ローンを大きく組んでいまだ返済に追われているとか。見る限り決して贅沢とか変な家計簿のゴケ亭ではなくいわゆる一般の家庭でのこと。
非上場の割と大きめのメーカー工場のことも番組で取り上げられていましたが、ずっとデフレ&さらに国内だけでなく海外とも競争にさらされ、メインの寵愛顧客からも再三の値下げ要求をくらい、そこで製造コストカットは限界だから(要は販売継続の為一旦今はその競争についていくと役員会議で決めているから)、兎にも角にも手を付けるのは人件費の抑制とカットとのこと。良く言えば全社員の雇用を守るため、つまりコストを全社員に負担分散せざるを得なく、仕方ない手とのことだが・・・。

下のこのグラフとか見ると、またオイラの周囲の特に中国の話(蘇州・上海の大卒初任給は日本円で40万/月)とか聞くと、そのリアリティもあり、単純比較になっちゃうけど、他国と比べると日本って頑張っても頑張っても給与爆上げ体感ってないよね。外資系だったり一部国内企業も給与体系のシステム上そうでないところはありますが、大多数が毎年月給1-2万程度、ややもすると数千円でしょうか、キャバクラの30分セット料金程度しか上がらないよね。キャリアというより勤務年数と年齢なんだよな。せいぜい昇進できて役職手当、ワンチャン出張手当・日当手当とかでなんとかかんとかでしょう。

Pbenさんは?どうなのよ?ってわけですが、オイラはまさに中流独り社長です 笑。ホリ〇モンや〇汁王子さんとかと目黒で高級焼肉&トークとかできません 笑。”毎年年末は家族でリッツカールトン@ワイキキが定番なんで”なんてできるわけありませんよ。給与=役員報酬は税金が嫌なのでバランスを考えて抑えて、一方でぶっちゃけ公私混同で”収入”を得ておりますが(経費処理するという意味)、そりゃ多少は接待で美味しいモノご馳走したり、時独派手にヒャッハー宴したりはするけれど、それだって六本木Zooで個室で50万!なんてしやしません (Zoo行きたい・・・笑う)。会社はまだまだ莫大な利益を生んでいないし、創業5年目なので内部留保・余剰金とかそれはまだ先の先の話です。ちなみに会社の利益を出すのは意外と簡単なわけで、社長の給与と経費をゼロにすればいいだけの話だ 笑。そりゃ本音は自分と取締役の年俸を数百万くらい1回でドカンと上げて三浦海岸のビーチでモヒートを飲みながら”乙!俺たちハッピーじゃね?”なんてしたいけれど、要は、先ずは会社利益優先&修行の身の期間なのです。
まあ、それはさておき、敢えてマンションローンは残し続けていますが(金利が激安だしな)、普通に子供たちは公立の小中高ですし、スーパーで買い物&ブランド品買うなんて滅多にないし、車はほんのちょっとだけ良い車ですけどね、その程度です。なんというか個人的には年収500万-1000万の世帯って、たいして生活レベル大差無いって以前より思っています。感覚として40代で年収1200万超える辺りから、なんとなく周囲から”あの人の家って結構ゆとりあるわよね”って言われるんだろうって感じだろうと想像します。確かに、Jr.は思いっきり塾通わせて大学行かせて生活費オール&フルに面倒見れているし、下の娘は”パパこれ買って”と言われれば200%買ってあげるし 笑(とはいえ、そんな贅沢品要求されないしな。ららぽーとセレクトショップで鞄とか洋服買ってあげる程度)、家族で週イチ敢えてレストランで外食してテーブルを囲みながら会話を愉しむというポリシーがあるのでそれはまあできるし、パパもママもメチャクチャお酒におカネ使って飲むし、オイラは好きに煙草も吸うし買うし、、、。まぁ安定した中流ライフってことでしょうか 笑。でも社長だからってリッチはないぜ。

本当は、それこそ個人投資で”資産を増やす”ことをやればいいんだろうけれど、どうしても博打って思っちゃうんですよね。それとそもそも昔から博打が楽しいと思わない。麻雀や競馬とか未経験のチェリーボーイです。今のシゴトだって楽しいからやっていて、結果的に安定中流ライフをオイラにもたらしてくれて、家族もきっとハッピーで好きなものをたらふく食べたり、時々だけどちょっといい温泉ホテルに泊まれる、それで満たされている感じもある。オイラ、性格的に、ワンチャン莫大な資産=利益か、得たらきっと事業拡大に使うだろうし、多少自分と取締役の給与増やしたり、周囲の仲間を誘って社員増やしちゃう=一緒にいたいと思える、楽しくシゴトできる仲間を増やす、と思うんだよね。

なんで給与上がらないのか?”中流危機”なんぞに陥るのか。オイラなりに調べて考えてみたけれど、
・世界的にも異常な内部留保
 その額500兆円にも及ぶ、世界ナンバーワンだとかいう噂。これって労働者人口で割るとお1人10万ですかね 苦笑。どっかの国家買えるレベルだろ。
・デフレ
 ずっと政策がこれだもんね。いつの時代からの政策だよ!日本=輸出=円安って政策これさあ。もうとっくに前から部品や基盤原料も国内生産品減って言ってるじゃん(つまり輸入依存=円安だと割高)、加工地だって日本に限らなくなってるというのに。
・高い付加価値をもった国内企業が減少
 これさ、IT化の遅れ、海外企業との競争の遅れがそれなんだけど、NHK番組でもやっていたけど、ひと昔前は家電とか日本が飛びぬけていた。ウォークマンとか世界最軽量デジタルカメラとか。今はスマフォ・iphone、音楽はネット配信、買い物はアマゾンだもんな。TVなんて日本の会社が販売会社だけど製造所は海外でしょ。確かに日本の技術は高かったし、そこで活躍した開発者や技術者は職人の極み。でも所詮職人なんだよね。TVでも語っていましたが世界最軽量のデジカメを開発した技術者はそれだけに特化していたそうで、応用が利かないんだとか。
・文化と慣習
 値上げは悪いことってどうにもこうにも染み付いている。給与も一部だけ高いと”なんか不公平”。”皆で頑張ろう、頑張って一緒に耐えよう”意識。すごく極端で嫌な言い方ですが、内部留保が多い企業は”将来の成長が不安”が大きんだと思うけど、”低所得の代わりにできるだけ雇用を守る、解雇しない”って文化なんだよ、だったら競争すればいい。有用な人材とそうでない人材はドライにすみ分けるべきだと思う。デキルやつは特化させる、羨望の眼差しを浴びるくらい待遇上げちゃえばいいじゃん。二極化と貧困の差が出る!って反論あるだろうけれど、その企業に採用された時点である程度のレベルなんだと思うのです。たまたま分野的に社内競争に負けても、他の分野や会社で這い上がることできると思うんだよね。ただし、そういうリベンジ、再チャレンジが当たり前にできるシステムと制度が必要で、ここは政策頼みになっちゃうんだけどんさ・・・。乱暴な言い方かもしれませんが、給与上がらない人は皆全員、大勢でそんな企業止めちゃえばいいさ!ビビらせればいいんですよ、勤務先を 笑。海外企業だっていいじゃん。オイラ起業してなかったら、それで一般企業転職しなくちゃならなかったら、日本だと外資(実際某企業の支社長スカウト頂いたよ、年収1500万 笑)、それか中国とかスペインでそれなりの年収得る自信あるけどなあ、彼らはオイラの蓄積した日本のマーケット・ノウハウを買いにくるはず。それが当たり前の風土や文化になっていかないと小手先の政策や対策じゃ、この先何十年も変わらんぞこれ。


解決策:嫁チャン是非ガッツリ働いて!
結婚して辞めないで。夫婦共働きで 笑