pben’s blog

独り社長の酒場トーク

チャイナのクスリ産業

チャイナはメンツの国です。

いやぁ揉めてますね。テニス選手の不明事件もそうだし、香港・新疆ウイグル自治区の事件(これらは本当に酷すぎる。ミャンマー軍事政権制圧の事件もそうだけど、国連って本当チカラねえよなあ、現代にこんなのまかり通るんですね、あり得ないぞ)から始まり台湾まで不穏な感じで。もうすぐ北京冬季五輪やりますけど、欧米各国来賓派遣ボイコットとか、テニス国際大会も中国では開催中止ですかね。周近平は勿論そうですが北京市市長とか、彼ら中国の人たちって「面子(メンツ)」これ、メチャクチャ大事なんですよ。要は旗上げて下げる羽目になることとか、自分が前面出て催される行事やビジネスだと案件ですか、これ失落するの一番傷つく、自己尊厳失うってとこあるんですよね。石原伸晃はむしろ少しはチャイナ学べや。しかし、チャイナの今のやり方もう限界だよなあって思います(と中国の友人も言っておりました)。

中国では毎年大きな医薬品・原薬・中間体の世界展示会が開催されるのですが(これがデカすぎて笑おうてまう。幕張メッセが10個分かね。展示会歩いて周りきれんくらいの巨大さ)、半分以上いや体感8割かもうローカル中国の企業なんです。それが原料メーカーばっかりではなく、とにかく医薬品メーカー、製薬メーカーが圧倒している。数も凄い。大半が自国向け供給者なんですよね。

ちょっと調べたところ、製薬メーカーだけみると、中国では5000強。対して日本は外資入れても330くらいか。人口に大差あるのは勿論だけど、メガ市場なわけです。グローバルで売上ランキングとかみると、言うても欧米がダントツすげー状態で、ファイザー、ロッシュ、メルク、GSKなどなど。ロッシュで7兆円くらい?ファイザーで2.5兆円くらいで、中国は大陸全体で総売上10兆円くらいって現状でしょうか。でもまあメガマーケットですよね。チャイナでは潜在的重度疾患患者数が未知数で、つまりこれからどんどん伸びていく(モノが売れる時に使う表現で何か変ですが)市場らしく、その中でも特に爆伸び 笑 しそうなのが糖尿病治療薬らしいのです。マジでこれ結構深刻らしいです。上海のネエチャンも「アタシなんか痛風みたいなのが酷くて」って言ってたぞ 笑

国保護、医薬品製品そのものの直輸入品規制も、北京はしっかりコントロールしているので、いち早く先ず欧米外資は①中国製薬メーカーと提携・合弁会社、②中国に現地会社を設立、と数年前からしっかり動いているようです。僕の業界的には、ゾロ・ジェネリック用になってしまいますが原薬ないし中間体、特に中国FDA当局で医薬品リストにのっている成分だが中国国内自体にその原薬及び中間体メーカーがまだ存在していない、製法的に製造することができない、そんな商品を持っていたら、製造できていれば、これから今からか非常にチャンスになりそうです。まあ、合成品を中心になりますが、そもそも日本ではこれらのメーカーは存在せずむしろ日本の製薬メーカーは原薬や中間体はもっぱらむしろ中国ないしインドとかの輸入品にメッチャ依存しているのが実態なんですけどね。例えば、化学品なんて例えばオムツに使われるあの吸収性の良い素材あるじゃないですか、あれアクリル樹脂モノマーが素原料なんだけど、いやもう10年程前からとっくに日本のメーカーは一番の売上先が中国になっとるわけだわ。食品・サプリメント、EC越境などについては別のまた話題になりますが、日本で日本による日本のために、ではなく、日本で日本による中国のための商品、これビッグチャンスって気がしています。この分野がやや特殊というのもありますが、中国と日本に詳しい中国人や、中国に詳しい中国にいる日本人はいるけど、中国に詳しい日本にる日本人っていなくね?そこ突ける商社マンになりたいです!


チャイナの日本人による日本人夜のツアーのアテンドは小職にお任せください!ご安心ください!穿いてませんから!笑