pben’s blog

独り社長の酒場トーク

サッカーについて真面目に素で語る~其の②

瞬間最高視聴率27.6%だったそうです。


やれ日韓W杯20周年式典も兼ねてたとか、ブラジル代表ユニフォーム来てた日本人が多かったとか、そういうのはどうでもいいことで、中身そのものについて観ていきましょう。

先ず結果は0:1。そしてシュート数が4:18で枠内に飛んだ数は0:5。ボール保持率は4:6。

自分は最近試合後に必ずYoutubeJFA(日本サッカー協会)密着撮影のTeam Camと戸田和幸のSHIN_KAISETSUを視聴するのですが、前者はブラジル戦の舞台裏、後者は40分にも渡る戸田氏のこの試合の解説を動画てアップしています。

決して捻くれてるわけでもなく、斜に構えているわけでもなく、今回の試合は、森保体制・森保能力と戦術の限界が見えた試合でした。逆に言うと彼の最大MAXで上記の結果と内容。Team Camで試合前後の選手への監督指示、ハーフタイムの監督指示そのまま放送されてるんですけど、もうこれ”中学校の部活の監督”レベル。「アグレッシブに」「チャレンジしていこう」、ほぼこれだけ。例えば、具体的にCFのフレッジがゼロトップ気味に中盤に下がっていくからそこをどうするかとか、中盤底の遠藤のところを狙われているからCBがどこに初手パスをつけたほうがいいとか、そういう具体的な指示は皆無、ゼロですよ。

前も言ったような。選手のレベルはこれまでイチなんです。W杯は対戦相手毎に相当分析して対策を練らなきゃならない1発勝負ですから、プラス必要なのは戦術なのだ。相手毎に作戦を練れる指揮官=プロが必要なんだよ。

アジア予選は、個の、特に右サイドの伊藤(純)と終盤は最初から凄いって分かってたレべキチ三苫の左サイドの個のスピードと突破力で単純に1対1になるようにボールつければ勝ててたけれど、ブラジル戦は全く通じず。チッチ監督は実際これ相当そこも研究と対策してたらしく、彼らにスペースすら与えてなかったよね。しかも、仕掛けても抜けない。だって対峙するブラジル選手はチャンピオンズリーグ出場クラスだもん。

特に、フォーメーションと選考から見ると、左サイド(ウィング)の南野はもう無い。ボールが渡ってもすごく窮屈そうで、南野は縦に仕掛けるタイプじゃないから。クリスティアーノ・ロナウドとかメッシらはFWだけど基本的にサイドでドリブルもできるFWなんです。南野はそうじゃないから。トップかトップ下から抜けていくタイプで、シュート自体、決定力はあるのだけれど。実際それで何度もプレミアリーグリヴァプールでサブだけど十分結果出してる。

基本的に戦術ゼロ、分析ゼロ、無能監督だから、守備は及第点としても、このブラジルからワンチャン、ここだけは狙える、という攻撃の戦術と選手選考がないわけで。そりゃあ、南野も消化不良でベンチ下がるし、データ結果みてもこうなるよね、と。ブラジルは実際後ろから、4-2-4で、攻撃の時は2-4-4でした。そうであるならば、相手が上なのでラインが下がるのは仕方ないから、でもボールを奪取した時に、唯一空くのが、このサイドバックが上がって空いた裏になる、2-4-4の2の両サイドだろうが。スピード系のウィングを配置するならそこで、南野は真ん中にいて2=CB二人が微妙に無視できないポジションに立っていれば、なおさら空いた両サイドスペースできるよね。

なので、オイラだったら、選手選考と配置はこうだ!

 三笘      伊藤(純)
     南野
   田中  鎌田
     遠藤
 中山 板倉 吉田 冨安

思い出せないけれど、だいぶ前に、クーマンが率いたアヤックスがやったウィングだけサイドに置いたゼロトップ、あれに似た感じ。戦術とかアイデアなんて色々あるし、それぞれ一長一短でリスク有無もあるだろうけれど、そもそもこういうアイデア出し、練ったりとか自体、今の日本代表監督ゼロなんだと思う。仕方ないよね、知らない・分からないんだろうから。俺ね、特に欧州でプレイしている選手たちの中でもそう感じている選手絶対いるんだろうと思っている。でも言えないだろうな、上に異なった意見行ったり、上を刺すと、代表から外されるよね。カイシャと同じか 笑。建設的意見・批判言うだけなんだけどね、ディスカッションなだけで。何度も言うが選手が粒ぞろいなだけに、本当に悔しいというか歯ぎしりします。


本当にオシムが惜しまれる、偲ばれます。