pben’s blog

独り社長の酒場トーク

げんこつハンバーグと120日期日現金払い

下記の画像のレストランに行きたくて静岡に向かっています。




(げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか)
静岡県内のみ34店舗のローカルレストラン。過去1度だけ寄ったことがあるのですが、4-5年振りになりますかね。超有名らしく、きっかえは女優の長澤まさみがTV番組でココをめっちゃ宣伝したことだそうで。放送直後暫くは4-5時間待ちの行列が起きたらしい。静岡県民のソウルフードか。味をさっぱり忘れてしまったので今から行く先の富士市の店舗に行って寄ってみようかなと。いつもは市内のご当地朝取れ海鮮で握る回転寿司行くんですけどね。長澤まさみはいつも美しい 笑。


と、まぁ新幹線に乗ってわざわざ行くほどの”さわやかファン”を公言しているオイラでは全くありませんで 苦笑、一般的に取引先工場が密集している新富士駅は富士市にアポイントがあるので向かっています。本当は三島でゴルフとか、熱海で温泉とか、沼津でハッスル 笑とか、1泊絡めたかったところですが、まぁ、幕張ー品川ー富士は車でもいけちゃうくらいの日帰りコース距離なので、新幹線&レンタカーでサクっと。今年冒頭迄数年に及ぶ”コロナ禍規制”で、もう何年も先方伺いが難しい状況でしたので、相当久しぶりになります。新規案件商談というポジティブな面もありますが、メインは値上げ&終売案内とややネガティブです。気が重いというほどではないけれど、「久しぶりっす!お元気でしたか?」→からの、後者のトークへ展開するのはちょっと寒いといえば寒いか 苦笑 仕方ないぜ、この円安と世界中もう採算合わない量もたかが知れてる商品はどこももう作りませんからね。ドライPbenです。


ネガティブ系、しかし仕方ないのか?といえば、先日ちょっとびっくりする事案に直面しまして。Pbenの会社のような中小零細企業においては、取引先与信、運転資金繰り、つまり売掛金の回収と買掛金のバランスは非常に大事な経営ポイントです。現在のところ仕入がほぼ輸入品で、売り先が50%は国内つまりは仕入が先行して国内在庫し国内販売先へ売っていくので、過剰な在庫には要注意なわけですが、他は所謂右から左つまり仕入れたらすぐ全量販売・納品するモノになっています。
紆余曲折・やや強引な折衝もありましたが、売掛金回収については、現在手形決済は1件しかなく、基本全て現金振込の期日現金。当初は120日-180日期日なんぞもありましたが、さすがに現在は60日-長くても90日に縮め、平均は末締め翌末の30日が大半。逆に言うと、長期の期日現金サイトを望む顧客は切りました 苦笑。その可能性がある取引先は敢えて攻めませんし、その匂いがする案件には近寄りません。ウチ銀行じゃな無いからね、またできねえしな。

先日長いお付き合いになる仕入先(ウチは買掛金側つまり顧客)に、反対に売り込む事案(ウチは同企業に売掛金が発生する側つまり仕入先)がありまして、社名は言えませんが結構大手どころかCMでも知られているし国民全員知ってるんじゃね?と、その顧客に言われたのが「当社は基本末締め翌末起算90日期日現金ですので」と。え? これって120日どころか月初に納品したら最大150日払いだぜ。しかも、オイラは仕入・買掛は末締め30日くらってますケド・・・。さすがに通常オイラへの営業を担当している方は、「それっておかしくないですか?フェアじゃない」と目の前ですぐ反論(社内クレームか)していましたが、当該担当者もパワーもないし社内折衝なんぞするわけもなく、なんだったら思考停止の「そういう決まりでして」状態です。まぁ、敢えて言ってしまうと、このカイシャこういう体質です。営業の彼もその関係者も、購買の当該担当者も、何もしないし動かない。なんだったら、予定調和的というか、なんかビジネスにおいてでさえ問題・課題あっても誰独りとして動きません。もっと言っちゃうと、たとえば購買トップや部長クラスでも「はいはい。うーん。検討するか。でもな。まあ。」そういう体質なのは良くオイラは承知しています。

結論は、説明上「期日長い為x掛ける金利上乗せ」を名目にさらなる値上しました。正直何だったらオイラ的には「要らない」注文でもありますもはや。但し、ここまでの流れ、特に海外仕入メーカーとの付き合いと期待から、そうした感じだな。本音は「支払い条件14日、それ無理なら他から買うかお好きにして」「じゃあ、ウチの仕入れについても120日にします」と言いたい。正直悩みましたね。周辺友人・知人にも結構相談しましたよ。相手が相手だったので皆驚いてましたけど「うわっ、せこい!〇〇〇そんな会社なのか」って笑。


もう交渉は諦めたというか期待もないし、その為に各部署員に折衝や根回しも面倒くさい、なんだったらもうこの取引先会社との仕入も売りもヤル気完全に失せちゃってますので粛々とただこなそうと思っちゃってるんですが、一方でちょっと一般的にこういう事案、現在の社会環境ってどうなんだろうと調べてみましたよ。

実際資金繰りについては、ファクタリング会社使って早めに現金回収するのもトレンドだそうですが、これについてはお陰様でメイン銀行営業マン君が「お!お手伝いさせてください」とむしろ貸付金増やすチャンスみたいにヨダレを出してたんで 笑、まあ結論はどうとでもなります。
ただし、現在は商慣習と双方の関係性などによって曖昧にされてきた形、具体的には非常に長い支払いサイトについて、先ずは手形のサイトは60日以上は違法性があると判断され、特に下請け企業(親会社の製造の一部を担う関係性の下請)についえは国による法律「下請代金支払遅延等防止法」が施行されています。この法令では手形サイト期日に規制がかかっています。また、継続して公正取引委員会は下請取引適正化推進活動を行っており、法令化はまだされていませんが、特に中小企業において、たとえ期日現金払いでも、60日を超える期日の設定・強要については、下請法に抵触する可能性がある・違法性が強いと判断しています。また、90日を超えるサイトについては、「かなり特殊である」と判断しているそうです。

恐らく推測するにトヨタとその多数の下請け企業(中小零細)との異質な関係性、資金繰りを懸念し、国がテコ入れした施策だと思われますが、トヨタはさすがで既に改善方針・国の指針に従う表明をすぐにしています。一方で、オイラが直面しているこの〇〇〇、「ウチは基本120日期日現金でお願いしていますので」って。ヤル気も失せるけど、むしろヤバくね?このカイシャ、って思いますもん。(まぁ、でも何も変わらないだろうな。人間誰でも一度痛い目もしくは公に晒されて恥を受けない限り変わらねえから)


売り手も強気で売り先を選びましょう!
強気で売れる商品・コストを開発しましょう!

ってことです。