pben’s blog

独り社長の酒場トーク

ラグビーW杯

初戦サモア戦の視聴率が19.7%だったそうです。

日曜は久しぶりに(コロナ禍前の六本木以来 笑)徹夜で深夜3時キックオフのサッカーのドイツ戦をライブTV観戦し、夜はラグビーを楽しみました。スポーツの秋は素晴らしい。

日曜のゴールデンタイムだったというのもあるかと思いますが、前回ホーム日本大会の開幕初戦ロシア戦が18.3%だから、まさかそこを超えてくるとは。前回大会メチャクチャ盛り上がりましたよね。ちなみに、ベスト8出て負けた南アフリカ戦が41.6%。
次戦イングランド戦が深夜というか早朝なのでアレですが、コアラグビーファンだけでこれだけの数字は行かないわけです。前回大会も家族、職場、色々なところでラグビーを普段観ない人がTVを付け、また中には最終戦負けた後涙した人もいたとか。どうしてこれだけラグビーは感動を呼ぶんでしょうか、人の心を揺さぶるんでしょうかね。

オイラPbenは小中学校とサッカーにどっぷりハマり、今でも趣味・ツウなのはサッカーです。もはやオタクレベルです。

一方で、ラグビーは高校進学時に、「カラダの大きなお兄さんら」先輩に取り囲まれ、四方八方からボディタッチされながら「君、ラグビーやろうよ。向いているよ ニヤッ」とそれはNoとか言う隙も与えられない中、始めまして。最後はキャプテンを務めるくらいガッツリやりました。ポジションは、今のリーチ・マイケルが務めているフランカー or No.8。今よりも何倍も俊敏で 苦笑、相手にボールが出たら一番最初にタックルにいきまくってましたよ。

ここ最近、TVや特にNHKラグビーW杯特集やってましたが、あの2015年の南アフリカ撃破の試合の振り返りもよくやってたんですが、ロスタイム入ってまだ負けてる中(この後あの逆転のトライが生まれたわけですが)、現地日本人観覧者のおじさんがもう泣いているんですよね。あれは負けそうで悔しくて泣いていたのではなく、弱い頃から昔からのコアファンでロスタイムに入ってあの日本があの南アに互角・接戦・奮闘していてそのことに感涙してたんだと思いますが、今でもあのオジサンの涙にオイラもウルウルしそうになるし、逆転前のスクラムに身震いするし、最後勝ったときは、なんだか体中に熱いものがかけめぐります。


ラグビーの世界には、「World Rugby Value(ワールドラグビー・バリュー)」と呼ばれており、ラグビー独自の特性と理念をフィールドオブプレーの中でも外でも守っていくための手引きである「ワールドラグビーラグビー憲章(The World Rugby Playing Charter)」というものが存在します。その中で、ラグビーが持つ人間形成に資する特徴として「品位、情熱、結束、規律、尊重」を示しています。ラグビー選手、スタッフ、コーチなどラグビーに関わる人が、大切にするべき価値、従う行動指針の上位概念を明記しています。それぞれの解説は避けますが、コトバそのものが示す通りで意味は明確です。
見た目はゴツくて、人相も怖いですが 笑、試合後の談話やインタビューとか受けている姿と、他のスポーツと異なりラグビー選手の話す姿って、なんとなく落ち着いているというか、オトナというか、理論的・相手チームへのリスペクト・しっかりしている印象ありませんか?(勿論、迫力や熱もあるんだけど)


ラグビーは体がぶつかり、怪我が当たり前の「痛い」スポーツ。そして90分間体をぶつけあいながらも走り続けるので「キツイ」スポーツです。よく「痛さ感じないの?」って聞かれましたけど、痛いですしキツイです 笑。それでも、なぜラグビーをするのか。それは「仲間のため」「チームのため」「家族のため」「自分のため」など理由は様々ですが、理由は違えど、その想いが強いパッションとなり、プレーをする原動力となります。ある意味そのパッションが強いほど、格闘技のナチュラル杯ではありませんが痛みに無痛となり、味方が倒されたら真っ先に助けに行こうとアタマから密集につっこんでいけるわけです。
しかもそれらは個人競技ではなく「One Team」「Our Team」のチーム競技。オイラもキャプテン時代は仲間が脳震盪になって倒れたりケガで倒れたり色々なシーンに遭遇しました。キツイ練習や合宿も一緒にこなしたし、そもそもプレイ自体が、分かり易いくらい己のカラダを使って、味方しかも複数でボールを奪いに行く、フォローして得点していく競技だし。情熱なしに動けませんよ。言い方換えると、ラグビーってどこか軍隊的な側面もあるかもしれませんね。

多少従来の性格も起因するような気がしますが、なんというかなー、良い例えが見つかりませんが、今でもシゴトしていても、多少ラグビー気質?影響はあるような気がしています。男同士最終的には「フィジカルと情熱でしょ」とかどこか思っている節もある気がしているし、プロジェクトで皆で本気でやっているとそのチームととことん付き合おう、絶対に逃げないでサポートしようとかどこか思ってやっている気がするし、海外出張も多いんで例えば仮にですよ同行者が危ない目にあいそうなシーンに遭遇したら一番最初にカラダを張りにいきそうな予感がしています 笑


今回の視聴率が高いのも、前回あれだけ盛り上がったのも、従来の競技側面のカラダとカラダをぶつけ合うという分かり易い部分もあるのは勿論、そういった選手からほとばしる情熱を感じ、そして一体感化しやすかったんだと思います。全力で頑張っている姿に自然と同調できたんだろうと思う。コアファンや特に競技経験者はそりゃ同調どころか感涙するよね 笑

皆さんの周りでも、商談相手でいませんか?変に堂々としてて、物腰は柔らかいけど圧があって、責任感や熱がやたらあって。それでその方が飲んだら酒豪で、首回りと肩の肉厚がちょっと厚めだったら、それ間違いなく100%ガチラグビー経験者ですよ 笑


今でも座右の銘
「知と熱」です

これ、故早稲田大学ラグビー部の名将大西鐵之祐について記した有名な書籍です。「闘争の倫理」、「展開・接近・連続」など本当の名将で、ラグビー業界では超著名な方。因みに、高校最後の都予選で3回戦の時の相手が早稲田高等学院だったんですけど、会場に車椅子で大西さん来ていたんですよ。負けちゃってグランド去るときに近くをすれ違って気付いたんですが、通り去り際キャプテンだったオイラに対し「惜しかったな。よくやってた。」って言われたのを今でも忘れません。