pben’s blog

独り社長の酒場トーク

リージョナルバンク(通称:地銀)とのお付き合い

千葉県の銀行は全然無知だったワタシです。


起業、ここではあくまで法人設立についてですが、業種によりますけど、自分の場合、仕入れてー①在庫販売、②そのまま右から左へ♪ー売りを立てる感じなのですが、創業1-2年目は、設立費・諸経費・自分の収入1年間が先ず最低限かかるわけで。主な方法として、政府系(政策金融公庫)融資+自己資金で先ずは開始するのが一般ですね。

俺の場合、直近の会社の取引先(小さい会社です)の社長が、そこの事務所のスペースひいては事務員をを使っていいというお声と初期投資は援助するという鶴の一声があったので、異例だとは思いますが上記創業資金はほとんど準備することなくスタートできました(後にタダで美味しい話なんであるわけもなく、3年に渡りこの社長とはバトルというかカネの話でギスギスしていくことになりますが 笑 それはさておき、と)。

結論から先に言いますと、起業3年が勝負です。この3年間が忍耐期間。メガバンク?都銀?彼らは期待するだけ無駄で絶対に融資なんてしてくれませんよ、相談さえ意味が無いです。
起業後3年くらいまで政策金融公庫は創業融資が使えますが、単発で枠も限られています。どんなに優れたプレゼン、書類準備をしても、良くて1千万円程度でしょうか、利用はするのも勿論いい。俺の場合は調査と面談だけしましたが、申請はしたことないです。

ここで予想外に強力なサポーターとして、現れるのが、ただし順調に2期目を過ごしていてこれから3期目を迎えようとしている場合なので、2年目後期くらいになりましょうか、地銀さんなんですよね。
自分の場合はそれこそ本社最寄りの地銀さん、信金さんに電話を先ず掛けました。折り返し営業担当よりご連絡いたします、と返事を受けるのですが、まぁなにぶん千葉はアウェイというか育った街ではないので、”あのー大変失礼ですが、御行は県内で一番なんですか?”なんて言ってしましましたよ 笑

後に分かったのですが、当たり前ですが、彼らも地場で担当エリアで、ノルマが有るんです。要は売上=利益=金利・他金融商品で稼げる案件=要は新規の融資先を毎日あらゆる手で探しているんでうしょね。しかも都銀やメガと違いフィールドが、”リージョナル”つまりその地域限定なんですよね。都内に比べたら、そんなボコボコ起業者出てこないってば。最初の折衝から終始とても懇切丁寧なアプローチでした。現在となっては、もはや大事なパートナー、相談相手、時にコンサルタント、(時に友人)くらいな関係です。面白かったのが、地銀らしいな、と思ったのが、先日ウチの事務所前を何度も通った地元のイタリアンレストラン(オーナーは飲食業ヤリ手のようで)のオーナーが同じ銀行担当者に声を掛けて、一度僕と会いたいということで、紹介してもらって。どうやらこのオーナーと知り合いが輸入したい商材があって、協力してもらいたいなんて、メッチャローカルでビジネスにつながりましたよ。

自分が感じた地銀さん、信金さんが見てるポイントが共通してて、要は融資に当たり何を基準に見てるかがわかったので、重要な順に(とはいえどれも同位なんだろうけれど)まとめますと;
・1期目、2期目の決算、月次試算表:これは当たり前か。
・「売掛(売上)+在庫ー買掛(仕入)=運転資金」:これも当たり前だけど、この数字+そのほか借入残&必要経費 これ以上これ以下でもないそうです、枠は。
・どこに融資与えて金利・手数料取れるか?:だそうです笑
・社長のキャリア、人格、人脈、スキル:これメチャ大事だそうです。シートや紙で見ても判然としないらしく、社長が自然に自分のコトバでスラスラ事業を語れるのかどうか、だそうです。話す内容で、シートと整合性が有るのか、成長性があるのか、辻褄が合うのか、すぐわかっちゃうそうですよ。
・取引先情報:細かい支払いサイトとかではなく、所謂”優良・有名な”企業を持っているか。自分はニッチな商材・取引先が多いのですが、この点において一部誰でも嫁でも息子でも知っている会社が有ったので、この会社の担当者には”あざっす!”と謝意を称しましたよ。

ここには書けませんが、銀行さんにお願いされることもむしろあったり 笑、圧倒的にこちらがお世話になっていますが、お互いお世話様って感じでお付き合いさせてもらってますし、色々なアドバイスや知識も教えてくれるので、勉強にもなったり。ぶっちゃけ、地銀さんも3年目持つかどうか待機している点も有りますが、都銀と違い、彼らは地域に密着して、先行して”4期目を迎える可能性が有る会社”を地場で探しているんですよね。そういった意味では、少額でも主体的にこちらからアポローチして早めにお付き合いしておいたほうがいいかもしれません。政策金融公庫と大きく異なるのが、それが次、将来につながっていく、という点です。


いつか自分のオフィスがあるストリートで、地銀さん&会社さんで共同夏祭りを開催!
なんて結構リアリティ出てきましたよ。チーバ君呼ぶか。


「I Love CHIBA!」...いつのまにかホームぶってみたり 笑 でも六本木も大好きです