pben’s blog

独り社長の酒場トーク

続・「中途半端に知っている」が厄介

三沢のエルボー。


三沢のエルボーいつ見ても見飽きない 笑。故タイガーマスク・全日四天王の一人。親日闘魂三銃士が蝶野、橋本、武藤ならば全日本の四天王は三沢、川田、田上、小橋。そして三沢のエルボーは世界最強だ 笑

以前書いて記事がありましたが、
pben.hatenablog.com
あれから具体的にオチ、結論があって、その続編ですが、要は結果何にもならなかったというか、オイラはギブ、おりました。ホラ見たことか、という。
いくつか例を挙げると、ひとつは中国メーカー(自称中国では大手、でも日本進出は初)があって、経験も実績もノウハウもないまま先行して日本の展示会出ちゃったり、いくつか日本の販社から好感触(これも自称だけど)得たということで、でも日本へ輸入しなくちゃならない、つまり通関通る?日本で流通してOKなの?って話です。どっかの学校で学んだのか、周囲から聞いたのか程度の知識+「中国では大手」・「日本から好感触」というの合わさり、つまり前者は中途半端な素人知識+後者のプライド・売れる期待値が、本当にクソ役に立たなくて、「これはこういう規制だ(日本サイド)」⇔「いやそんなことはない(むこううサイド)」のクソやり取りを数十回と経て、結果何にも進まず、いい加減当初より終始一貫して指示・助言していることは通じないから、もう諦めました。時間の無駄。疲れる。最終的に当該商品は日本で流通できません。

もう一つは、これは日本から海外へ輸出の案件だったのですが、細かい実例になっちゃうけど、オイラの海外の客がとある最終製品を作ってくれって依頼で。設計は1粒350mgx30粒のアルミパウチ入り製品、デザインは先方が作成する。これを知っている受託メーカーに頼んだんだけど、処方も配合する素材もオイラはオマエより知っているし、その上で上記の設計スキーム、依頼なのだ。それなのに「その素材は入れないほうがいい」だの「配合も減らして粒サイズも300㎎と小さくした方ががモダン」だの「アルミではなく無色透明の瓶ボトルがお洒落」だの・・・、あさのあ、最初からオイラの海外客がいろいろ事情もあってこの設計にしている。終盤、余計なアイデア・素材でレシピ組んだ挙句それが海外で使用禁止原料だったりするお始末。オマエのセンスも知識もどの領域で通じた、得た話だよ。黙って依頼者オイラの言う通りやってよ、と。もう他に話振るわ、ゼロから面倒だけど、ってオチ。


話はやや脱線してしまいますが、オイラの会社は基本B to Bです。食品・医薬・化成品の基板原料(商品の原材料表示で小さく示されているあれら)を扱います。時々その派生で上記のような商品自体を作ることもあるけれど、それもB to CのBからの受託・下請け・ヘルプの領域を出ない。オイラから to C ではない。(それ自体は面白いんで企画練ってるけど!)
たまにB to B と B to Cの違い、特にそのマーケティングというか営業って何が異なるんだろうって考えます。

あくまで結果的にB to Bだけど、商売進めるにあたってオイラがいつも凄く拘っているポイントがいくつかあって、
・その素材及び競合他社を全部把握する。価格・立ち位置・動向、もうできるだけ全て。
・それらの情報ソースは、ターゲットユーザーから、別の素材を扱っている一瞬無関係な国内問わず他社からも時に得られる。どこにヒントやソースがあるかわからないので、アンテナを張っておく。
・その素材に自分から付加価値を付ける方法を考える。B to Bなので、自社看板商品Aが刺さりそうで、実は案外Fが刺さったりする、さらに当たにXをリクエストされたり。要は売り先の to B の B自体がto Cを見るので、そこにどんなマーケティングをしかけるから俺ら側Bはわからない。商品リスト、予備知識、応用知識は結構幅広くしておく必要がある。

つまり、B to C って一般的には Concumer向けなので、どちらかというと消費者に選んでもらえるように、広告だったり自社のブランド力を高めたり、組織立っていると思う。結構ブランドと商品力(それはイメージだったり、社名)が大事で、消費者=景気動向にストレートに短期で影響を受けるはずだから余計にそう。会社で組織立ってのマーケティングと開発が必須で、見方を変えると、極例だけどどの社員がやってもやることは統一化されるというか、組織が重要。

それに対して、B to Cは既出の通り、どちらかというと”個”のチカラが問われると思う。優秀な個人商店を多く抱える組織が強い。成功までのプロセス・時間が B to C より長く、オイラの経験上、結構各担当個人の力量が問われそう。要は、どんな大手会社にいてもぼーとしてたら、発注は来ない。例えば、実際だからオイラのような零細でも上場企業の顧客に入り込めるし、逆に競合が上場企業相手でもオイラから買う。

B to C のほうがよりはっきりしていて、営業活動や成功までの時間も形も見えやすい。もっというとやることは分かり易いので、下=現場営業員はその通り動くだけ。 B to Bは反って時間もかかるし、プロセスが見えにくいと思う。各営業マンの活動報告も開発案件も本当に多種多様になっちゃうんだろうけど。


同じ100円・表面ラベル同じのコーラで、一方がペプシでもう一方が無名の食品会社だったら、ペプシ買うよね。
でもそのコーラでもペプシが凡庸味で基本原材料は大手が処方組んでる、もう一方のその無名のコーラがオイラの扱う素材で、強烈な味を引き立たせ、オイラの資料やエビデンスSNSでアップさせたりしたら、ワンチャン、ペプシより売れる少なくともいい勝負するかもしれない、ということ。(長期的に見たら、まあ負けるだろうけど 苦手) でもその実績と経験値を活かして、ペプシでは作れない別の新たな商品を開発するかもしれない。


話は脱線しちゃったので、冒頭に戻しましょ



橋本の垂直落下式DDT !